気仙沼の海が育んだ、至高のブルーシャークレザー
この長財布の主役となるのは、気仙沼産のヨシキリザメの革。
英名で“ブルーシャーク”と呼ばれるこのサメは、しなやかな体躯と深い青味を帯びた姿から“世界で最も美しいサメ”と謳われています。
自然の造形美による独特の模様や特性を併せ持つその革は、エキゾチックレザー(希少動物革)としても高い評価を受けています。
とりわけ気仙沼産のヨシキリザメの革は、世界最高品質とも評される存在。
日本屈指の水揚げ地として確立した流通と徹底した管理体制のもと加工され、他産地に比べ格段に優れた質感を誇ります。
細やかな凹凸模様と革艶が織り成す、陰影を纏った立体感ある表情は唯一無二であり、持つ人の個性を力強く表現してくれます。
また、重厚な見た目に反してその感触はソフトで軽やか。手にした際の弾力感あるしなやかなタッチは、“サメ肌”というワードから連想されがちな、固くザラついたイメージを良い意味で裏切ってくれる上質な風合いです。
一方でその革質は、サメ革のイメージに相応しい強靭な特性に恵まれています。
小傷や摩擦に対する耐久性が高いだけでなく、水棲生物由来の素材ゆえ水濡れに強く、耐水性も優秀。
小雨や湿気、手汗などを気にせず使いやすい特性は、繊細な素材が多い高級皮革の中でも際立った実用性を誇り、日常での使用に安心感をもたらしてくれます。
そして使い込むほどに表面の光沢が増してゆき、凹凸模様の陰影がくっきりと浮かび上がってくる経年変化を遂げます。
持ち味である高い耐久性を余すことなく、革を育てるエイジングまで存分に愉しめることもシャークスキンの大きな魅力です。