ラギッドな革味を引き締める、立体フォルムと金属ファスナーの意匠
クロムエクセルレザーの豊かな表情を活かしながらバッグ全体の印象を引き締めているのが、身体に沿う立体的なスリングフォルムと、外周に配した金属パーツの組み合わせです。
上部にゆとりを持たせ、底面へ向かってすっきりと収束するシルエットは、必要な容量を確保しながらも大きく見えすぎず、背負った際にも身体との一体感を生み出します。
メインコンパートメントとフロントポケットには、アンティークカラー仕上げのYKK金属ファスナーを採用。
磨き上げた華やかな金属光沢ではなく、少し落ち着きを帯びた色調を選ぶことで、オイルを豊富に含んだクロムエクセルの深い艶や、自然な皺・濃淡と無理なく調和させています。
整然と並ぶ金属エレメントが、柔らかな革の表情にほどよい緊張感を加え、クラフト感を残しながらもラフになりすぎない外観に整えています。
外装と同じクロムエクセルレザーで仕立てたファスナー引手は、しっかりと厚みを持たせることで指先でつまみやすく、バッグを身体に掛けたままでも自然に操作できます。
触れる頻度の高い部分だからこそ、金属ではなく革の感触を残したこともポイント。日々の開閉を重ねるにつれて引手も柔らかく馴染み、本体とともに艶を深めていきます。
フロントに走るファスナーラインは、収納口であると同時にデザイン上のアクセントとしても機能。
装飾を加えすぎることなく、クロムエクセルレザー・アンティークメタル・立体的なフォルムという素材と構造そのものによって表情をつくっています。
ワーク由来の素材感をそのまま無骨に見せるのではなく、輪郭と金属使いによって現代的に整える。
クロムエクセルの持つラギッドな魅力を、スリングバッグとして品よく見せるための外観設計です。